欲望むき出しで食べまくって買いまくったタイ・チェンマイの旅は最高だった! 多くの友人たちのオススメに背中を押されたということもありましたが、もうひとつ、どうしても行ってみたかったショップの存在が旅立ちを決める重要なファクターでした。その店というのが『DEN SOUVENIR』。
今回のタイのTシャツは、その『DEN SOUVENIR』にグラフィックを制作してもらい、出来上がったものです。色を変えてループするこのデザインについて、オーナーのJongさんに聞いてみました。
shop
DEN SOUVENIR
デン・スーベニアー|タイのいなたいお土産品を扱うお店として2018年にチェンマイでスタートし、現在はオリジナルのファッションアイテムをはじめ、インドネシアの〈ZODIAC〉や〈PARADISE YOUTH CLUB〉、シンガポールの〈SHRUB〉、インドの〈Bedlam〉といったアジア各国からアメリカ・ヨーロッパのインディーブランド、古着まで、洋服やグッズを揃えるショップに。アートギャラリーとして機能させるスペースもあり、国外のアーティストの展示にも積極的。出版レーベルとしてZINEも数多く作っている。他にニューススタンド形式でバンコクなどに3店舗。
店は2フロアーあって、世界中のストリートから集めた面白いものがてんこ盛り。もはや世界のハブのような様相で、タイのストリート・カルチャーを牽引している存在だということがマジなんだと実感。
旅の取材で訪れると、チェンマイのグラフィックデザイナーやスケーターたちが集まってくれていた。
オーナーのJohnはチェンマイ出身。みんなの頼れる兄貴的な存在。音楽イベント『Abandon radio and bar』も不定期開催。
Interview:
ー今回のグラフィックには何が描かれているのですか?
John(以下、J):チェンマイの豊かな文化遺産、活気ある旅行・観光シーン、陽気なコミュニティの雰囲気を表現しています。「チェンマイらしさ」を伝えたいと思って作りましたが、それは「旅」そのものですね。文化、観光、パーティー、コミュニケーションといった、あらゆるものを包括しているというのが、この街の魅力です。このイメージは、チェンマイにはもちろん、タイという国全土に当てはまると思います。今回のグラフィックにはこれらの要素を複雑に織り込んで、その全てが密集して結合する旅の経験というものをよく表現できた思います。チェンマイであれ、タイのどの場所であれ、旅をすれば複数のレイヤーが重なり合い、人それぞれになんらかの感覚を呼び起こすものですね。
ー海外を旅するとつい欲張ってしまうし、ひとり旅ともなれば道中にもいろんなことがあって、そのレイヤーはますます複雑になりますね。このグラフィックそのものは、誰が手掛けているのですか?
ーグラフィックの四隅に配置した “Thailand”と“Chiang Mai”のタイポグラフィもクールだと思いました。制作にあたってどんなイメージがあったのですか?
J:タイおよびチェンマイのアイデンティティであるモザイク画にインスパイアされています。実社会と文化の双方にシームレスに溶け込むことができる人がいますが、そういう人たちと同様に、これらのタイポグラフィもタイとチェンマイそれぞれの独自性を調和することができていると思います。堅牢な印象がありながらも心地よさと優しさを感じることができますが、それはタイとチェンマイ双方のスタイルですね。
ーいつもどのように制作をしているか教えてもらえますか?
J:有能なデザイナーとクリエイティブ・チームがいて、国内外のブランドに多大な貢献をしてきたと思います。私たちの仕事は、コンセプト作りからブランディング、詳細なグラフィックデザインまで、幅広いデザインプロジェクトに及びます。フロントエンドとバックエンドの両方の作業も含んでいます。
ー最後に、チェンマイってどんな街だと思いますか?
J:チェンマイはチャーミングでのんびりとした街。ゆったりとした生活リズムで知られ、くつろいでスローライフを楽しむのにぴったりですよ。海外からの友人をもてなすときは、いつも伝統的なレストランで郷土料理を楽しんでもらい、居心地のいいバーで活気がありながらもリラックスしたナイトライフを体験してもらっています。