POPEYEロゴの服なら、やっぱりMade in USAじゃないとね。ということで、今回は<ECOCYCLE>というLAのブランドのボディで、フーディとTシャツを作りました。
US STANDARD APPARELというLAのファクトリーが、2020年11月にスタートした新しいブランドです。この2022年から、日本に本格的に上陸予定。POPEYE ONLINE STOREではちょっと早く買えちゃいます。
フーディは、アメリカ・メイドらしくアームが大きくボリュームがあります。素材感も絶妙で、ヘビーな13オンスでしっかりしているんだけど、まったくゴワゴワバリバリしない。むしろしなやかさがあって動きやすいし、大きめに着るとドレープや溜まりが柔らかい感じ。着込んでもいいし、裏起毛だから雨の寒い日とか秋口にはTシャツ1枚で着てもちょうどいいかな。
一番の特徴は、フードにドローコードがないこと。言われないと意外と気づかないかもしれないけれど、このディテールはちょっと面白いなと思います。何気なく独特で、この省略がシックでスマートにも見えてくる。新しく見つけた、ナイスなボディです。<Stussy>や<OUR LEGACY>、<UNION>といったブランドが選ぶのも納得。
じゃあもう少し、この<ECOCYCLE>について詳しく知ることにしよう。
このブランドは編み立て・裁断・縫製・染色といった製造工程を、LAの工場で一貫して行っていて、それはCO2の排出量削減にも役立っているのだけど、このブランドの一番の特徴はズバリその糸。
スペインの高品質な紡績工場と組んで、50%リサイクル・50%オーガニックという100%コットンの糸を開発・使用しているのだ。この糸の名前がそのままECOCYCLE®︎。世界で唯一、この天然糸を使っているブランドが<ECOCYCLE>というわけ。
ファウンダーのJakob DeitellさんはLA生まれで、今年まだ40歳という若さ。自身でもファッションブランドを立ち上げていたけれど、コロナ禍に見舞われ、環境問題の危惧も大きくなっている今の世の中の不安を考えたときに、できることはこれだ!、と思いついて<ECOCYCLE>をスタートすることに決めたそうだ。ストリートのファッションとカルチャーの界隈にも友人が多く、日本でも『Big Love Records』や<Girls Don’t Cry>と仲がいいとか。
<ECOCYCLE>のコットンはその名の通りエコなのだ。50%リサイクル・50%オーガニックということだけでなく、このブランドは基本的に在庫を持たない。つまり、無駄にモノを作らない姿勢である。
ファクトリーの屋上をソーラーパネル化。とても広そうだ。電力の面でもエコの姿勢を貫いているんだね。
<ECOCYCLE>のボディは、その質感やデザインが一見普通なように見えて独自性を秘めている、というのがグッとくるし、Jakobさんとブランドのフロンティア・スピリッツもアメリカっぽくてなんかいいよね。
ちなみに、リサイクルということで、糸には多少のムラが出てしまうのは仕方がないそうだ。ピカピカの服を着たい人には合わないかもしれない。でも、実物を見ると「気になるところあるかな?」思ったし、今っぽい感覚でものづくりしてるね、と捉えられるんじゃないだろうか。
もっとこのブランドのことを知りたい人は以下のムービーも見てみよう。