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Cotton Twill Easy Pants

CUP AND CONE × POPEYE

¥15,400(税込)

*この商品は販売を終了しています。


特徴

  • アイデアソースは、POPEYE #794 2022年6月号「東京タウンガイド」特集
  • コットン100%
  • 日本製
  • ウエストはゴム、ドローコードで調節可
  • ベルトループあり
  • 「東京タウンガイド」特集の表紙に描かれた<CUP AND CONE>のTシャツを、フロントの左ポケットの下あたりに刺繍。
  • 刺繍を手掛けたのは東京の<Laugh & Sunny Day>
  • ゆったりとしたワタリとヒップ。裾に向かってテーパード。
  • 多くの方が裾上げせずにクッションさせてそのままはけるレングス。高身長の方は腰ばきでちょうどいい長さ。
  • この商品の受注期間は6月27日(月)12:00 から 7月10日(日)23:59 までです。
  • 商品のお届け予定日については、こちらをご確認ください。
  • 受注生産販売ではありますが、素材や生産工場の事情により、オーダー数に上限があるため売り切れになる場合もございます。ご了承ください。

サイズ

Size
(cm) 1 2 3
ウエスト 76-102 81-107 86-112
ヒップ 110 117 125
ワタリ 38 41 44
裾幅 19 19.5 20
股上(前/後) 33/42 34/44 35/46
股下 70 72 74

* 製品の寸法には誤差があります。


雑司ヶ谷の『CUP AND CONE』が作った東京のチノパン。

『CUP AND CONE』店主・依田亮さんとPOPEYEは、ショップが2013年にオープンした3日後からのお付き合い。今回はお店が『ポパイ』にはじめて載った、2013年6月号「東京タウンガイド」をアイデアソースにして、チノパンを作ってくれました。

ーこれって<CUP AND CONE>の定番ですよね。ヒップとワタリがデカくて、いい感じにテーパードしていて。

依田:そうですね。ウェストはゴムとドローコードで締めるから、かなりリラックスした感じではけます。だけど裾に向かって結構テーパードされていて 長さも絶妙な塩梅に設定しているから、だらしなくなりすぎず、ちょうどよくはけるパンツです。

ーストリート感があって、品もあって、というのを考えてアップデートしてきているイメージがあります。今のモデルで、もう何代目ですか?

依田:7代目くらいですかね。もともと、<ディッキーズ>の874を自分でミシンで縫い直して、形をカスタムしてはいていたんです。それが一番最初。いろいろ改良して自分で調子よくはいていて、信頼できる工場にそのまま渡して「これを御社で作れる形で作ってください」って頼んで出来上がったのが原型ですね。

ーヘぇ〜、一番最初は874だったんですね。

依田:そう。874ってワークウェアの工場で作られているから、ベルトループごと縫っているとか独特なクセがあるんだけど、そういうのは省いてシンプルに、でも生地は100%コットンのしっかりしたツイルに、という感じで。

ーこの形にたどり着いてどのくらいですか?

依田:まだ1年くらいですね。前はもっとテーパードがキツかったり、丈が短かったり、極端なところもあったんですけど。

ーそれで、コラボで作るパンツのデザインソースとして、今回選んでくれた思い入れのある1冊は、2013年6月号の「東京タウンガイド」ですね。

依田:うちの店を初めて取材してもらった号です。

#794 2013年6月号「東京タウンガイド」特集

ーお店をオープンしてすぐくらいでしたよね。

依田:今は移転しましたが、前の鬼子母神の近くの場所で、2013年の3月にオープンしました。金曜の夜にレセプションパーティをやって、2〜3日したある日の夕方に、POPEYEのライターさんがフラっと来てくれたんですよ。完全に奇跡だなって思いましたね。

ーお店を始める前にブランド自体はスタートしていたと思いますけど、依田さんの経歴ってどんな感じなんですか?

依田:大学を出て、文房具メーカーに就職したんです。新人だけど商品企画部に入れてもらって、都心のすごく立派なオフィスビルに私服で通勤してました。そこは当時まだ「先輩より先に帰るな!」的な雰囲気があったから、業務をこなした後に強制残業してる時間があって。そこでフォトショ・アドビ・イラレなんかをひと通り身につけちゃいました。Adobeのマニュアルなら経費が落ちたので(笑)。それがデザインができるようになる礎みたいなものですね。

ー意外だけど、サラリーマンやってたんですね。

依田:はい。でも1年で辞めました。今ならうまく立ち回れるかもしれないけど、23歳の僕には無理でしたね。池袋の実家でダラダラしていたら、父が見かねて「手伝う?」と。ほら、よく秋と冬にスキーとかスノーボードの商材をビッグサイトとか幕張メッセとかで大セールしているじゃないですか。父は脱サラして、あれに商品を出す自営業をやっていたんです。ああいう大セールって、全国規模で考えると各地で毎週やってるんで、父は日本を巡業して秋と冬で1年分の稼ぎを得て、春と夏は高校野球を見に行ってる、みたいな暮らしをしているんです。その手伝いを3、4年くらいやったのかな。

ーお父さんの春と夏は、悠々自適ですね。羨ましいです。

依田:家族からしたら「お父さん、マジ自由だな」って見えるんです。正直、それで価値観が変わったっていうのもあります。間近で見ていて、もうサラリーマンには戻れないなっていう気持ちがありつつ、でも僕はこの仕事を継ぐほど好きにはなれないと思っていて。2010年に、趣味みたいな感じでシルクスクリーンプリントでTシャツを作り始めて、原宿の古着屋『シエスタ』などに置いてもらっていたけれど、「いよいよ再就職かな」「将来どうしよう」って思いながら近所を散歩してたら、旧店舗の物件が目に入ったんです。ちょうど空いてたから「自分でお店やっちゃうかー」ってギャンブルめいた気持ちで不動産屋に問い合わせたら、家賃が安くて。これならたとえばコンビニで夜勤しながらでも続けていけるかも、なんて思って始めちゃったんです。結婚もしてなかったし、失うものは何もない、このままよりは一発やっちゃえ、みたいな。

ー思い切りがすごいですね。

依田:それが27歳で、店をオープンしたら3日で『ポパイ』が来て、すぐ取材が決まって、その1ヶ月後くらいの東京特集で紹介されて、表紙にまで載っちゃったんです。小さいイラストですけど(笑)。

ーそんなスピード感だったんですね。それで、この表紙に描かれたTシャツのイラストを、パンツのフロント、左ポケットの下に刺繍したってことなんですね。

依田:はい。ページでも紹介してもらったTシャツです。

ーこのTシャツはカリフォルニアのハードコア・パンク・バンド、Black Flagの代表的なロゴをパロディしているように思いますが、“CUP AND CONE”っていう名前はやっぱりそのあたりからの、アイスクリーム由来なんですか? ヴォーカルのヘンリー・ロリンズがワシントンDCの『ハーゲンダッツ』でバイトしてたし。

依田:いや、それは本当に偶然なんです(笑)。「CUP AND CONE」っていうのは自転車の部品の名前から取りました。もともと自転車が好きで、スケートボードのイケてる服のブランドはあるけど、自転車のそういうブランドがあってもいいじゃん、っていう考えで始めたので。そしてデザインをするときは、これももともと好きだったハードコア・パンクのキャッチーなモチーフと自転車を無理矢理結びつけてました。だいぶ稚拙なデザインではあったんですけど(笑)。 ーなるほど。これはそういう1枚なんですね。

依田:はい。自分がプリントした中では最も版数が多い、5色刷りのデザインでした。Black Flagの誰もが知っているロゴを、自転車の世界選の優勝者に贈られる名誉あるジャージ「マイヨ・アルカンシエル」の虹色みたいなカラーリングにして。本当は黒い棒が4本なのを、アルカンシエルの5色に変えた、っていう、今考えるとバカみたいな(笑)。これも自分で刷って、なんとかやってましたね。そうそう、ページではうちのことを「パンクとバイシクルの交差点」って書いてくださったんですよ。感動しましたね。店のコンセプトをこんなに端的に、雑誌映えする言葉でまとめて、しかも間違いがない。すげえなって思いました。

ー今の<CUP AND CONE>は当初とまた違った商品のラインナップで、ベーシックで質のいい服を並べていますよね。だから、今回はどんなものを作ってくれるのか、一番予想が難しかったんですが、この刺繍の、イラストの再現性がすごく高い。打ち込みの数・糸のボリュームもかなりリッチでクオリティがいいし、驚きました。

依田:これは東京の<Laugh & Sunny Day>さんにやってもらいました。『MIN-NANO』のゴローさん(店主の中津川吾郎さん)に、以前一緒にものづくりをしたときにご紹介頂いて。製品になってから刺繍してもらっているので、本来はかなり難しいようなんですが、バッチリやってくださいました。

ーかなりビシビシに打っていて、いい感じですね。

依田:よ〜く見るとこの、黒の線と、黒の塗りつぶしとで、糸の太さを変えていて。職人だなぁ〜って思いますね。

ーなるほど!縁と、中とで。縁があるのがはっきりわかりますね 立体感もある。

依田:今回はイラストをできるだけ忠実に再現したかったので。かなりキレイに、職人さんにやってもらってよかったです。

右のバックポケットには<CUP AND CONE>とPロゴのオリジナルネームが。Pを裏返せばもちろん「for CITY BOYS!」だ。

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profile

依田亮
『CUP AND CONE』店主

よだ・りょう|1985年、東京都生まれ。2010年に<CUP AND CONE>をスタート。2013年、雑司ヶ谷に路面店をオープン。2021年11月、同じ雑司ヶ谷エリアにある現在の場所に移転。Tシャツ、スウェット、ボトムス、キャップなど、細部にまでこだわりが行き届いたストリートウェアが並んでいる。

●東京都豊島区高田1-40-11
☎︎03・5962・0662
金17:00〜20:00、土日12:00〜18:00
月〜木休

Instagram: @cupandcone_jp

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