POPEYEは創刊から今年で46周年。3月発売号は実は900号でした。手探りでスタートしたPOPEYE Webもおかげさまで１周年を迎えて、まだまだわからないことだらけだけど、ますます面白いことやっていくぞ！ということで、ECをはじめます。

思い返せば、POPEYEは大先輩たちもバンダナとかフリスビーとかいろんなものを作ってきていて、本誌を飛び出して何か面白いことをするのがみんな好きなのでした。

この「POPEYE ONLINE STORE」は、まさにそのための場です。

本誌やPOPEYE Webの動きの中から、雑誌やインターネットという「情報」の枠に捉われずに伝えたいこと・表現したいことをなんらかの形にしてお届けしますので乞うご期待。

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さて、その記念にしたい第１回はやっぱり、このPOPEYEのロゴのグッズです。

1976年生まれ、なのにまったく色褪せない、この宝物のようなロゴのことをよく知っていろんな形にしてみよう、ということです。

左が創刊号。右が２号目。お披露目は手描きの絵のような、立体感のある「POPEYE」でした。２号目からは現在にも続く、ピカピカっとテカるようなデザインのロゴに。

1976年、創刊当時の編集部の様子。この写真は○周年とか節目のいいタイミングでいつも雰囲気を語り継いでくれるのです。前列には若いライターたちがリラックスした様子で並び、創刊編集長の木滑良久さん・副編集長の石川次郎さんらは一番後ろにいるという、自由さを感じさせられる１枚。

このロゴを作ったのが、1970年代以降にマガジンハウスのあらゆる雑誌のデザインを手がけた伝説的なアートディレクター、堀内誠一さん。POPEYEはもちろん、マガジンハウスという出版社のキャラクターを鮮やかに生み出したのは堀内さんだと言っても過言じゃない。創刊号のポパイのイラストは、堀内さんがスプレーでささっと描いたというのだからすごいことだ。

堀内誠一さんの作品をよく知ることができる本「雑誌づくりの決定的瞬間　堀内誠一の仕事」。責任編集はPOPEYEの創刊編集長であり、その後も数々の雑誌を立ち上げ、現在は名誉顧問の木滑良久さん。anan、オリーブ、クロワッサン、ブルータスなどのロゴも、堀内さんが作ったのだ。

「雑誌づくりの決定的瞬間　堀内誠一の仕事」の中で、堀内さんはタイトルロゴをデザインするときについてこう語っています。すごい話。

「読者対象のことをあまり分析したり意識したりはしませんね。（中略）むしろ雑誌の質とかコンセプトから入って、今までになかったもの、飛びついて読んでみたくなるようなものを作ろういう感じですね」

「『ポパイ』にしたって、最初からポパイ少年とかシティボーイとか呼ばれるような読者層がハッキリあって作ったわけじゃないし、むしろ逆に、あの雑誌で潜在していた読者を掘りおこし、作り上げてきたようなものですから。」

それと、こんなことも。

「タイトルロゴというのは、冷たいのはダメだし、お高くとまってるのもダメで、やはり誰でも真似て書けるのがいいんじゃないですか？　特徴があって、そこだけとにかくちゃんと書けば似るというのが。」

POPEYEのロゴもまさにそういうデザインで、まるまるっとさせてテカリを出せば似るよね。「P」の１文字だけでも描きたくなるロゴ、と言えるのかもしれません。

ちなみに、この本で知ったのですが、POPEYEのロゴはビスケット風なんだって。そう聞くとなんだか美味しそうにも見えてくる！

偶然にも（？）、いや、当時の担当編集が知っていたのかもしれないけれど、Pビスケットはすでにあった！　これは2012年5月のリニューアルの時。リニューアル１号目を記念して原宿のカフェ『TAS YARD』でポップアップショップをやったときのものです。コーヒーを頼むとPビスケットがついてきたんだよね。美味しかったなぁ。

ちなみに、2018年に『スーベニアショップポパイ』が始動したときにロゴの「P」をデザインしたオリジナルネームタグを作りましたが、この『POPEYE ONLINE STORE』もこれを引き継いで基本的に全商品にこのタグをつけます。

表が「P」、裏が「for City Boys!」。色は反転させてネイビー地に白抜き文字。

デザインは引き続き上條慶さんで、今回のロゴグッズも上條さんがデザインしてくれました。

自分で着たり使ったりするのはもちろん、プレゼントにもしたりして楽しんでください。これがいつか古着屋とかに並ぶ日が来てもいいなぁ。ひとまず買ってしばらく寝かせて、3年とか5年経ったら起こすか、なんてツワモノもいたりして。

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4月13日（水）12:00 から 26日（火）23:59 まで

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